こんにちは、あべです。
私は15年以上の介護業界の経験をもとに、毎日の実践や気づきをシェアしています。
2023年8月18日は、X(旧Twitter)で次のポストをしました。
※うまく表示されない場合があります。その場合は、以下の「ポスト全文」でご確認ください。
このポストでは、健康寿命の延伸は現役世代にかかっている というテーマについて考えました。
「高齢化社会」と聞くと高齢者ばかりに注目しがちですが、実際には 現役世代の健康状態こそが未来を支える基盤 になります。この視点は意外と見落とされがちです。
ポスト全文
結論から言うと、健康寿命の延伸は、私たち現役世代にかかっています。人口構造の推移を見ると、“2025年以降、「高齢者の急増」から「現役世代の急減」に局面が変化“するそうです。(厚労省HPより)その現役世代が不健康では、高齢者の方々を支えきれません。まずは私たちから健康を意識しましょう!
セルフ解説
なぜこのポストを書いたのか
このポストは、厚生労働省が公表している「2040年を展望した社会保障・働き方改革について 」という資料を参考にしました。そこでは、2025年を境に人口構造の大きな転換が起きる と指摘されていました。
- これまでの社会課題:高齢者の急増による医療・介護ニーズの増大
- これからの社会課題:現役世代の急減による支える力の減少
つまり、今までは「高齢者の増加」に目が向けられていましたが、これからは「現役世代の減少」という新たな課題に直面します。
私は介護の現場に長く携わってきましたが、高齢者を支える土台は 健康な現役世代 です。その世代が病気や不調に苦しめば、社会保障制度も介護現場も維持できません。だからこそ「まず私たち自身の健康意識が必要」という思いでこのポストを書きました。
また、最新情報として、同じく厚生労働省では、令和7年7月25日付で次の情報も公開されましたので、参考にしてください。
介護保険最新情報vol.1408(「2040年に向けたサービス提供体制等のあり方に関するとりまとめ」の公表について)
深掘り:現役世代が健康であることの意味
1. 健康寿命と平均寿命の差
日本人の平均寿命は世界トップクラスですが、健康寿命(介護や医療に依存せず自立して生活できる年齢)との差は 約10年 あります。
- 男性:平均寿命 81歳/健康寿命 72歳前後
- 女性:平均寿命 87歳/健康寿命 75歳前後
この差の10年は「要介護状態」「寝たきり」「慢性的な病気との闘い」といった時間になる可能性があります。
2. 現役世代の役割
介護や医療を支えるのは現役世代です。2025年以降は「高齢者1人を、現役世代2人で支える」構造になると予測されています。もし現役世代が健康を損なえば、社会全体の支える力は一気に弱まります。
3. 健康意識を持つことの社会的意義
健康は「個人のため」だけではありません。
- 介護の担い手が元気であれば、より質の高い支援ができる
- 働き手が健康であれば、社会保険料や税収も安定する
- 親世代が健康であれば、子育て世代の負担も軽減される
つまり、現役世代が健康であることは 家族・職場・社会の持続性 を守ることができます。
実生活や介護現場との関連性
私は介護現場で「健康のありがたさ」を日々痛感しています。
デイサービスやショートステイに来られる方の多くは、「もっと早く運動しておけばよかった」「食事に気をつけていればよかった」といった後悔を口にします。
一方で、80歳を超えても毎日散歩や筋トレを続けている方は、要介護度が低く、自立度も高い印象を受けます。なので、現役世代の私たちもいずれ、同じ未来を歩む可能性があります。
さらに、現場の職員の体調管理も大切です。夜勤明けに体調を崩したり、腰痛で離職するケースも少なくありません。介護現場に携わる人間こそ「自分の健康」を軽視してはいけないと考えます。
そして何より、まずは利用者様のケアに当たる私たちが健康でないと、質の高い支援はできません。
行動のヒント
この記事が、あなたの行動を変えるきっかけになれば嬉しいです。今すぐ試せることを考えてみました。
・毎日の生活に軽い運動を取り入れる
→ 10分の散歩やストレッチでも継続すれば体調は大きく変わります。
・食生活を見直す小さな工夫をする
→ 糖分や塩分を減らす、野菜を増やすなど、無理のない範囲から始めましょう。
・定期的に健康チェックを行う
→ 健診や血圧測定を習慣化することで、病気の早期発見につながります。
どの方法を選ぶか、どのように活かすかはあなた次第です。無理なくできることから今すぐ試してみてください。
おわりに
この記事では、私自身が過去にX(旧Twitter)でポストした内容を改めて深掘りしました。
当時は伝えきれなかった「価値観」や「ものの見方」を通じて、少しでも新たな気づきやヒントになれば嬉しいです。
この記事のまとめ
・2025年以降は「高齢者の急増」から「現役世代の急減」へと社会課題が変わる
・現役世代が健康を損なえば、高齢者を支える力が弱まる
・健康寿命を延ばすことは「社会の持続性」も守ることにもつながる
・運動・食生活・定期チェックといった小さな習慣から始めることが大切
ちなみに次の記事では、日本が直面する超高齢社会と2025年問題、そして国が掲げる健康寿命延伸プランについて深掘りしています。こちらの記事もお読みいただくと、このテーマについて、より理解が深まります。ぜひお読みください。
現在は『毎日1ポスト』を目標に、毎朝6時頃にポストしています。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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