こんにちは、あべです。
私は15年以上の介護業界の経験をもとに、毎日の実践や気づきをシェアしています。
2023年9月12日は、X(旧Twitter)で次のポストをしました。
このポストでは、「プライドの持ち方」について考えました。仕事を続けていれば誰もが経験するテーマですが、実は私自身もキャリアの中で「驕り(おごり)」と「誇り(ほこり)」の両方を強く味わってきました。その体験があったからこそ、今は「誇り(ほこり)」を大切にしたいと強く思っています。
ポスト全文
2種類のプライド。どのような仕事であれ、最初はうまくいかないものです。それが少しずつ経験を重ねていくと自信とプライドが芽生えます。重要なのは持ち方です。時にこの気持ちが邪魔をして成長を妨げます。「驕り(おごり)」の状態です。できれば驕らず『誇り(ほこり)』を持ち続けたいですよね。
セルフ解説
なぜこのポストを書いたのか
私は異業種から転職し、全く未経験の状態でこの業界に携わることになりました。
当然ながら介護職を始めた頃は失敗ばかりで、自分に自信がありませんでした。ですが経験を積み、管理職の立場を任されるようになった20代後半、私は「できている」と思い込み、学びを止めてしまいそうになったことがあります。
そして30代になった頃には、完全に自信過剰となり、この頃から物事が思うようにいかなくなりました。
その時に気づいたのが「驕り(おごり)」の怖さです。自分では前に進んでいるつもりでも、周囲の声が耳に入らなくなり、結果的に成長が止まってしまう。まさに危うい状態でした。
この体験を経て、私は「誇り(ほこり)を持つ生き方」へと意識を切り替える必要を痛感しました。
実体験から見えた「驕り」と「誇り」
私はかつて、利用定員が70名規模のショートステイで管理者をしていました。責任ある立場を任されたことは嬉しかったのですが、いつしか「自分が(中心で)動かしている」という意識が強くなり過ぎていきました。
この時期の私は、確かに成果も出していましたが、同時に「驕り(おごり)」の状態でした。仲間や利用者さんの声を受け止めきれず、自分のやり方を押し通そうとしたこともありました。
ですが、心身ともに限界を迎え、管理職を辞めざるを得ない状況になりました。この決断は、当時の私にとって大きな挫折でした。
その後、別法人のデイサービスに転職し、「いち生活相談員」として新たなキャリアをスタートさせました。
ゼロから学び直したことで、私は「誇り(ほこり)」を取り戻すことができました。利用者さん一人ひとりと丁寧に向き合い、仲間と協力して小さな改善を積み重ねる中で、「誇り(ほこり)」とは役職や立場にあるものではなく、日々の行動や行いそのものだと気づけました。
この経験については、こちらの記事でも詳しく書いています。
「驕り(おごり)」と「誇り(ほこり)」の違い
プライドには2つの側面があります。
- 驕り(おごり):自分を過信し、他人の声を受け入れなくなる状態。
- 誇り(ほこり):責任感を持ちつつ、自分の軸を大切にしながら他者と向き合える状態。
驕りは成長を止めますが、誇りは成長を支えます。違いを決めるのは「視点が自分中心か、相手中心か」です。
私の場合、ショートステイの管理職時代は「自分は間違っていない」「自分が正しい」と思うことが多く、驕り(おごり)に傾いていました。ですが生活相談員として再出発してからは、「利用者さんにどう安心してもらえるか」「仲間が働きやすい環境をどう作れるか」という視点に変わり、誇り(ほこり)を持てるようになりました。
実生活や介護現場との関連性
介護の現場では、「驕り(おごり)」と「誇り(ほこり)」の差が利用者さんや職員の関係性に直結します。
例えば、新人職員が慣れてきた頃に「もうできる」と思い込み、周囲のアドバイスを受け流すことがあります。これは驕り(おごり)につながり、結果的にトラブルや不安を招きかねません。
一方で、誇り(ほこり)を持つ職員は、自分の成長を認めながらも謙虚に学び続けます。ミスをしても正直に伝え、改善策を考え、次に活かす姿勢を崩しません。こうした誇り(ほこり)は利用者さんや同僚に信頼を与えます。
私生活でも同じです。子育てをする中で「親だから正しい」という驕り(おごり)を持ってしまうと、子どもの気持ちを理解できなくなります。逆に「親として学び続ける姿勢」を誇り(ほこり)に変えれば、子どもとの信頼関係は深まります。
私の場合、仕事ではこの考え方を常に意識するように心掛けています。ですが、これが私生活となると難しく、つい父親としての立場で、一方的に自分の気持ちを押し切ってしまうことがあります。
この父親という立場でも、日々成長していく子供たちとともに、学び続けていきたいものです。
行動のヒント
この記事が、あなたの行動を変えるきっかけになれば嬉しいです。今すぐ試せることを考えてみました。
・「自分のため」ではなく「誰かのため」に行動する
→誇り(ほこり)につながり、驕り(おごり)を避けられます。
・小さな成長を毎日記録する
→「できたこと」を積み重ねることで、自然に誇り(ほこり)へとつながります。
・意見をもらったら「ありがとう」で受け止める
→驕り(おごり)を防ぎ、学びの姿勢を保てます。
どの方法を選ぶか、どのように活かすかはあなた次第です。無理なくできることから今すぐ試してみてください。
おわりに
この記事では、私自身が過去にX(旧Twitter)でポストした内容を深掘りし、さらにキャリアの中で実際に経験した「驕り(おごり)」と「誇り(ほこり)」のエピソードを加えました。
驕り(おごり)に陥った過去も、誇り(ほこり)を持ってやり直した経験も、今の私にとって大切な財産です。この気づきを皆さんにも届けたいと思い、この記事をまとめました。
この記事のまとめ
- プライドには「驕り(おごり)」と「誇り(ほこり)」がある
- 驕り(おごり)は成長を妨げ、誇り(ほこり)は成長を支える
- 私自身も管理職時代に「驕り(おごり)」を経験した
- 生活相談員として再出発し、「誇り(ほこり)」を取り戻した
- 介護現場や日常生活でも「誇り(ほこり)を持つ姿勢」が信頼を築く
生活相談員としてのキャリアについては、Kindle出版で書籍にしています。ご興味のある方は、こちらの記事をご覧ください。
現在は『毎日1ポスト』を目標に、毎朝6時頃にポストしています。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。



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