ショートステイ夜勤で起きた“人影事件”から学ぶ介護の安全管理

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X-ポストを深掘り

こんにちは、あべです。

私は15年以上の介護業界の経験をもとに、毎日の実践や気づきをシェアしています。

2023年10月9日は、X(旧Twitter)で次のポストをしました。


※画像をクリックすると、X(旧Twitter)が開きます。

このポストでは、夜勤で起きたヒヤリハットと、そこから考えた「介護現場の安全管理の本質」について取り上げました。

夜勤経験のある方なら、「あの時間帯に廊下で人影が見える怖さ」「予想外の場面にゾッとする瞬間」に共感していただけるのではないでしょうか。

また、介護に関わる皆さんにとって、利用者様の安全を守るための大切な視点が詰まった体験でもありました。

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ポスト全文

目を疑いました。これはショートステイで夜勤をしていた頃のお話です。ある日の早朝、事務所から東に真っ直ぐに伸びた廊下の突き当たりの窓から朝日が差し込みました。「ようやく朝か。もうすぐ起床介助の時間だな…んっ!?」その窓辺をよく見ると、日差しをバックに何やらいるはずのない人影が…。

(以下リプ欄)

ソコにいたのはオ◯ケではなく、こちらに向かって微笑む利用者様でした。この方は要介護5の全介助で、普段は車椅子で移動されるので、どうやって居室から廊下に出たか不明です。幸いケガはありませんでしたが、そのあと事故(ヒヤリ・ハット)報告書を書いてから退社したことは言うまでもありません。

セルフ解説

なぜこのポストを書いたのか

このポストは、私がショートステイで夜勤をしていた頃に、実際に経験した出来事を思い出し、作成することにしました。

夜勤はいつもと違う緊張感がありますが、その中でも「想定外の出来事」が起きると、心臓が跳ねるような瞬間があります。

今回のケースはその代表的なもので、振り返る度に、「よく事故につながらなかった」と胸をなで下ろす体験でもあります。

当時は、

  • なぜ出てきたのか?
  • どこを通ったのか?
  • 見守りのタイミングは適切だったか?
  • 環境に問題はなかったか?

など、頭の中に一気に疑問があふれました。

ですが同時に、「事故が起きなくて本当に良かった」という安堵の気持ちも強かったことを覚えています。

この出来事を改めて言語化し共有することで、同じように介護現場で働く方々が「自分の職場ではどうか?」と考えるきっかけになればと思い、ポストしました。

このポストで伝えたかったこと

 “あり得ない状況”は突然起きる

介護現場では、どれだけ注意していても、私たちの予想を超える行動が起こります。

要介護5で全介助の方が居室から廊下まで出てこられたことは、常識的には考えにくいことです。

ですが、実際に起きてしまった以上、そこには理由があります。

  • 本人の意思
  • 眠れず動いた
  • 車椅子やベッドの柵、ストッパーの状態
  • 夜勤帯の巡視間隔
  • 環境の誤差
  • 私たちの“思い込み”

これらが重なった時、“信じられない状況”は起きます。

だからこそ、介護現場では「絶対に大丈夫」は存在しません。

 ヒヤリハットは“報告”が目的ではなく“改善”が目的

介護現場には、ヒヤリハット報告書という仕組みがあります。

多くの方が「書くのが面倒」「責められそう」と感じるかもしれません。

ですが、本当の目的は「同じことを二度起こさないため」です。

ヒヤリハットを共有すると、

  • 環境の見直し
  • 巡視方法の改善
  • 危険予知の訓練
  • チームの情報共有

など、多くの改善が生まれます。

あのとき私が報告書を書いたは、

次の当番のスタッフと施設全体で共有しておきたい

という気持ちでした。

“怖かった”では終わらせない

たしかに、あの時は本当に驚きました。

廊下の奥に人影が静かに立ち、こちらを見て微笑んでいたので、

「これは…」と背筋が凍るほどの光景でした。

ですが、怖かったという感情だけで終わらせてはいけません。

  • 何が危険だったのか
  • どうすれば防げたのか
  • どのタイミングに改善の余地があったのか

このような分析をしないと、現場の安全は向上しません。

実生活や介護現場との関連性

「思い込み」を捨てることが安全につながる

私たち介護職は、つい“利用者様の普段の様子”に合わせて考えてしまいます。

ですが、それが事故につながることもあります。

この人は動けないから大丈夫

この人は夜は起きないから安心

普段動かないから見守りは最低限でいい

これらはすべて“思い込み”です。

今回のケースのように、普段動かない方が動くこともあります。

 家族介護にも通じる視点

実は、この学びはご家庭での介護にも活かせます。

例えば

  • 寝ていると思っていた家族が起きて転倒
  • 普段しない行動をする
  • 想定外の時間にトイレへ行く
  • 急にじっとしていられなくなる

こういった場面は、家庭介護でも頻繁に起きます。

だからこそ、「いつもこうだから」は危険だと私は思います。

今日から新たな一歩を

この記事をここまで読んでくださったあなたは、きっと何かしら共感や気づきを得てくださったと思います。大切なのは、その気づきを「行動」に変えていくことです。行動が変われば、日常の景色も少しずつ変わっていきます。

ここでは、今すぐ実践できるヒントをご紹介します。

例えば、

・巡視の「ついでチェック」を取り入れる

→ストッパー、床環境、ベッド柵、ナースコール位置などを“ながら確認”するだけで事故予防率が大きく変わります。

・利用者様の「いつもと違う」小さな変化をメモして共有する

→小さな異変は事故の前触れであることが多く、早期の気づきが安全管理の要になります。

・家庭介護でも「思い込み」を捨て、夜間の動線を確保する

→夜にトイレへ行く可能性を考えて、足元灯や手すりを見直すだけで安心が増します。


どの方法を選ぶか、どのように活かすかはあなた次第です。無理のない範囲で「今の自分にできること」から取り入れてみてください。その行動が、より豊かな日常生活へ向かう、改善に必要な大切な“第一歩”になります。

おわりに

この記事では、私自身が過去にX(旧Twitter)でポストした内容を改めて深掘りしました。当時は伝えきれなかった「価値観」や「ものの見方」を通じて、少しでも新たな気づきやヒントになれば嬉しいです。

この記事のまとめ

  • 介護現場では“想定外”は普通に起きる
  • ヒヤリハットは改善の宝庫
  • 思い込み」を捨てることが事故防止の第一歩
  • 家庭介護にも同じ視点が役立つ
  • 怖い体験も、学びに変えれば価値になる

現在は『毎日1ポスト』を目標に、毎朝6時頃にポストしています。最新の気づきや学びをリアルタイムで発信中です。ぜひお気軽に遊びに来てください!(@slw_abe

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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