はじめに
介護の仕事は好き。
利用者さんと関わることも好き。
それなのに、職場に行くのがつらい。
そんなことがあります。
介護は一人で完結する仕事ではありません。
介護職、看護職、生活相談員、ケアマネジャー、管理者など、さまざまな人が関わるチームワークが必要です。
だからこそ、人間関係の影響も受けやすい仕事だと思います。
私は介護業界で18年働いてきました。
その中で感じてきたのは、人間関係の問題は「人」だけで決まるものではないということです。
職場の風土、仕事の忙しさ、サービスの形態、役割、そして職員同士の相性。
いろいろなものが重なっています。
「自分が悪い」と決めつけなくていい
職場の人間関係がうまくいかないと、
「自分に問題があるのかな」
と思ってしまうことがあります。
もちろん、自分自身を振り返ることは大切です。
でも、すべてを自分のせいにする必要はありません。
人にはそれぞれ価値観があります。
年代も違えば、仕事に対する考え方も違います。
相性が合う人もいれば、合わない人もいます。
私は同一法人の中でも複数の施設を経験しましたが、同じ法人でも施設が変われば、雰囲気や人間関係は違うと感じてきました。
なので、「自分はどこに行っても人間関係がうまくいかない」と決めつけないでほしいと思います。
仲が良い職場=良い職場、とは限らない
私が経験した職場では、一見すると仲が良く見える職員同士でも、陰では同僚や上司の悪口を言っていることがありました。
人が集まれば、それぞれの不満や価値観の違いが出てくることがあります。
なので私は、「仲が良いかどうか」より、「必要なときに話し合えるか」を見ることが大切だと思っています。
- 利用者さんのことを中心に考えられる職場なのか。
- 意見が違っても話し合えるのか。
ここは大きな違いです。
管理職を経験して感じた、人間関係の難しさ
私はショートステイで管理職をしていた時期があります。
その頃、主任と現場職員との信頼関係がうまく作れず、主任を通さず私に直接相談が来ることがありました。
こういう場面では、
「どこに問題があるのか」より、「誰が悪いのか」に目が向きがちです。
でも、私はそう単純ではないと思っています。
主任には主任の言い分がある。
現場職員にも現場職員の事情がある。
お互い様な部分もあります。
人間関係の問題は、外から見るほど単純ではありません。
「粗探し」が始まると、職場の空気も変わる
相性の合わない職員同士が、お互いの粗を探すようになることがあります。
「あの人はここができていない」
「この人はいつもこうだ」
と、相手の欠点ばかりが目につく。
そんな場面を見て、私はよく、「その視点や感度を利用者さんに向けてくれたら、もっと質の高い介護支援ができるのになぁ…」と思っていました。
人の小さな変化に気づく力は、介護では大きな強みです。
だからこそ、その感度を「人の欠点」ではなく、「利用者さんの変化」に向けられる職場で働きたいと思います。
人間関係には「職場風土」と「忙しさ」も影響する
例えば、私が経験したショートステイでは、24時間、多くの利用者さんを支援する必要があります。
業務に追われると、職員一人ひとりに余裕がなくなることがあります。
余裕がなくなれば、言葉がきつくなったり、ちょっとしたことでイライラしたりすることもあるでしょう。
一方、訪問介護では、支援中は利用者さんとマンツーマンで関わることになります。
自分なりのペースで支援できる場面もあります。
もちろん、訪問介護にも利用者さんとの相性、時間管理、移動、サービス提供責任者との連携など別の負担や難しさがあります。
つまり、
どちらが良い、どちらが悪いではありません。
サービスの形態が変われば、働き方もストレスの感じ方も変わります。
「介護業界はどこも同じ」と思わない
人間関係に疲れると、
「介護業界なんて、どこに行っても同じ」
と思ってしまうことがあります。
でも、私はそうは思いません。
特別養護老人ホーム、ショートステイ、デイサービス、訪問介護、グループホームなど、介護の仕事にはさまざまな形があります。
それぞれにメリットとデメリットがあります。
そして、自分との相性もあります。
例えば、
「施設でたくさんの職員と連携する方が向いている」
人もいれば、
「一人の利用者さんとじっくり関わる方が向いている」
人もいます。
「介護職が向いていない」のではなく、
「今のサービス形態が自分に合っていない」
という可能性もあります。
本当に今の職場が合わないなら
まず考えてみてほしいのは、
「次の職場では何を変えたいのか」
です。
「人間関係が良い職場」
だけではなく、
- 相談しやすい管理者がいる
- 職員同士で情報共有ができる
- 一人に負担が偏らない
- 利用者さんとじっくり関われる
など、具体的にしてみます。
さらに、
「自分はどんな役割が得意なのか」
も考えてみてください。
- 人と話すことが得意なら生活相談員。
- 人を育てることが得意なら教育ができる場。
- 一人ひとりと向き合うことが好きなら訪問系。
もちろん、仕事はそんなに単純ではありません。
それでも、自分の得意なことを軸に職場を探すのは一つの方法です。
転職は「逃げ」ではない
私は介護業界で2度転職しています。
1度目は、他の法人を経験したかったこと、仕事と家庭のバランス、そして介護予防に注目して転職先を選びました。
2度目は、これまで積み重ねてきた経験値を活かしたいと思ったことが理由です。
どちらも、単純に「今の職場から逃げたい」というだけではありませんでした。
なので私は、
環境を変えることと、逃げることは同じではない
と思っています。
自分を守るために変えることもあります。
新しい経験を積むために変えることもあります。
自分に合う働き方を探すために変えることもあります。
外の求人を見るだけでもいい
まだ転職を決めていなくても、求人を見る意味はあります。
- 今の職場の条件は普通なのか。
- 自分の経験なら、どんな仕事があるのか。
- 別のサービス形態なら、自分はどう働けるのか。
それを知るだけでも、視野は広がります。
介護・福祉専門の転職サービスを利用して、求人を見てみるのも一つの方法です。
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まとめ
人間関係がつらいと、
- 我慢する
- すぐ辞める
の二択になりがちです。
でも、本当はその間にいろいろな選択肢があります。
- 相談する。
- 距離を取る。
- 働き方を変える。
- サービス形態を変える。
- 得意な役割を探す。
- 職場を変える。
私は18年間、介護の仕事を続け、2度転職してきました。
その経験から感じるのは、
「介護業界はどこも同じ」ではない
ということです。
施設にも、それぞれのメリットとデメリットがあります。
そして、自分との相性があります。
だから、
「辞めるべきか、残るべきか」
だけではなく、
「これから、どうありたいのか」
から考えてみてください。
それでも今の職場が合わないと思うなら、環境を変えることも、一つの選択肢です。
ちなみに次の記事では、転職の考え方について、別の角度から詳しく解説しています。
ぜひ介護職の転職サイトおすすめ|18年の経験者が選び方を解説 もあわせてお読みください。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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